小学校2〜3年生の頃だったか、自分の子供に「ユンボギの日記」という本を毎日少しずつ読んでやったことがある。自分も同じ年頃、母親から読んでもらって、涙がでそうになった本だし、母親などは読んでくれながら涙を流していた。現在の韓国だったか北朝鮮だったかは
確かではないが、韓国だったような気がする。父親は病気がちで、母親は家にはいなかった。兄弟も3〜4人くらいいたと思う。ユンボギはその中で1番年上だったが、まだ小学生である。父親にほとんど収入がないものだから、ユンボギは、最初は「ガム売りの少年」をやったり、後では「靴みがきの少年」をやったりしながら、幼い弟妹に「うどん玉」を買ってきて食べさせたり、収入のない時には、見知らぬ家などに、「ごはん」をめぐんでもらいに行くわけだ。自分はそんなに貧乏の経験などしたことはないし、むしろ少しは裕福だったかもしれない。だけど、この話には心を打つものがあったし、本当に涙がでそうになった。しかし、自分の子供は、「ああ、そう」っていうような感じであまり感動してくれなかった。育った時代背景が違うといってしまえば、それまでだが、この話は子供には是非心に残しておいてほしいと思っている。自分などの世代には、子供向けの美しい絵もかいてある文学全集もあったし、「アンクルトムの小屋」なんていうのも涙がでそうになった話である。映画では、伊藤左千夫作だったかの「野菊の墓」を江木俊夫さんと吉沢京子さんが出演されているものを小学3〜4年の頃観た記憶があるが、こんなのは後で涙を流したものだった。「無法松の一生」は、三船敏郎さんが主演されたもののほうが有名かもしれないが、自分は三船さんが主演されたものも、勝新太郎さんが主演されたものも観たのであるが、何故か勝さんが主演されたもののほうが心を打ったし、胸にジーンとくる作品だった。