医学部の教育システムについて

 私が思うのには、、現在の日本の医学部の教育システムは能率が悪いものだと思う。まず、専門課程の1年生で解剖実習をやるわけだが、これは最終学年にする。その理由は後で述べたい。1年生では、ビデオなどを使用して、立体的に人体構造を覚えていくだけで充分だと思う。それから、人体組織を顕微鏡で見ていく組織学というのがあるが、こんなのもなるべく短時間のカリキュラムにする。それで充分なのだ。それから、解剖学の講義は解剖学教室の教師がすると、面白くないものになる。例えば、骨学だと、実際に臨床(病院の整形外科の医師)で患者さんを診ているドクターがやると、患者さんを診療していくという立場から、講義の話の中に、いろいろエピソードが入って面白くなるわけだ。ところが、解剖学の教師だと、臨床経験が少ないから平面的な話だけで、面白くないものになる。頭部だと脳神経外科の医師が解剖の講義をするべきだし、腹部だと消化器外科や、産婦人科、泌尿器科などの医師が行うと、前述のように興味をもてる内容になる可能性が強いと思う。生理学や生化学はちょっと無理かもしれないが、生理学などは、動物を使った将来役にたたないような実験などは廃止すべきだ。


 2年生で病理学というのがあって、病気になった人体組織を顕微鏡で観るのに多くの時間が割かれるが、病理学者になるわけではないのに、やり過ぎである。私の友人などは、こんなことを長い時間していると「宦官」(昔の中国で虚勢した男性)にでもなりそうだ、などと言ったものであるし、実際、私もそうおもった。公衆衛生学、医動物学などにしても、教育時間数のとりすぎだ。医学部に入る程度の記憶力があれば、講義などは最低限で、この本を覚えておきなさいだけで、試験には十分受かる。公衆衛生学は90分授業が10回、医動物学などは2−3回でよいと思う。

 内科、外科などの臨床医学の学習に入ると、まず内科は本でしっかりやらないといけない。ただ、外科は#####とにかく豚とかの動物を使って、メスの使用法とか、縫合法、手術の手法などをしっかりやる。

#####医学部は、校舎や人件費にお金がかかっているが、校舎などはバラックの建物で充分で、どこに「お金」を使うかといえば、実習用に使う動物の購入費にあてるのがまともだと思う。#####
 
 
 耳鼻科や眼科などは、そうした科を専攻する学生数は少ないのに、手術のビデオをみせたりするのは、最低限にするべきで、とにかく、学生同士で正常な鼓膜はどうであるかといった耳鏡の使用法を何百回もやるべきだし、眼科なども、眼底が診れるように修練すべきなのに、くだらない講義が多すぎるわけだ。

 最後の解剖実習で、それまでの総復習として、例えば、鎖骨下静脈にカテーテルを入れてみたり、ありとあらゆる外科系の手技をおさらいするのが、献体をれていただいた方への、感謝にもなると思うし、学生も実力がつく。
 
 上部消化管内視鏡(胃カメラ)なども学生同士で「入れやいこ」を100回はやりたいものだ。
 レントゲンなどにしても、学生同士で「撮影しやいこ」をして、自分で現像できるようにするべきなのに、医学部を卒業したばかりの学生は、胸部写真を一般診療所で使用するレントゲン機器で撮影できないし、もちろん現像もできないわけだ。

 とにかく、現在の日本の医学教育は非常に能率がわるいものだと思う。



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